think outside the box

たわいもない斜めの視点

常にボケでいられるように

世の中を見渡してみると、世間はボケとツッコミに分かれている。
お笑いで言うところのボケとツッコミではなく、相対的なボケとツッコミ。

通勤の電車内や繁華街、職場や仲間内や旅行先。
至るところにボケている人とツッコんでいる人がいる。
でも、最近は相対的な数字で見るとツッコんでいる人の割合が多い気がする。
世間のニュースは1人のボケに対してみんなが一斉にツッコむ形になっている。
法律や道徳に逆らってしまった人を一様にツッコんで、それを共有する。

僕は常にツッコまれる方でいたいと思っている。(犯罪を犯すという意味ではなく)ボケるというのはある意味自分のやりたい事をやっている姿だと思っている。
よく回りの人に何がしたいの?とか、それは何の意味があるの?とか、何が面白いの?とか言われる事があるが、そこに理由はなくただやりたいからやっている事が多い。

同調や共感を得るのは大事だが、必ずしも理解を得る必要はないのかもしれない。
コメンテーターのように、物事に対して評価を下し、あれこれ意見するのは簡単で、楽しい。そして何故か自分がその人よりも優れているような優越性を感じたりする。
甚だ間違っているその感覚に浸り過ぎると、ボケている人は経験という武器を引っさげて何歩も先へ行ってしまう。

評価基準を自分に設定している人はボケまくっている。仕事においても、娯楽においても人間関係においても。
裸なのだ。総じてそういう人は人間味があって周りに人が多い。
それは図らずもそうなっている。

昔は見た目や、仕事の成功の有無で人に憧れを抱いていた。でも、最近は自分のなりの価値観を形成している人に憧れを覚える。目指しているものの先なのだ。

人にツッコでだけいれば、完璧を手に入れ最悪を手にする。

何もしなければ何も言われないし、何も得られない。


つらつらと書き記した自戒の念。


一億総ツッコミ時代 (星海社新書)

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