【ちくわを止めるな】
基本的に食に関して感心が薄いです。
割と何食べても美味しいくせに、好き嫌いはかなり多く、出身が山梨という海なし県だからか、魚介類はほぼ食べられない。
毎日同じものを食べ続けても、そんなに何も感じないし、行列のできるお店などはほぼ行きません。
しかし、人と人の会話の中で食の話しというのは、この夏に暑いですねーというぐらいの頻度で登場する。
すごくポピュラーな会話だ。
その中でも、【一番好きな食べものは?】というパワーワードは、そこから会話を盛り上げようという時に満を持して使うイオナズン級の呪文だ。
僕はこのパーワワードが相手から発せられた時に迷わず、
【ちくわ】ですと答えいる。
初めて飲みに行く女性などにこの答えを言うと、んんー😑そうだよね汗ちくわ美味しいよね(^_^;)(なんだこいつ)と言う地獄の空気になるパターンと、へーちくわ好きなんだね!今度ちくわ料理つくったるわ!と言う、鬼の大人の対応をしてくれるパターンに分かれる。
ちょっと前まではワンタンと答えていたが、最近はちくわがかなりのブームになっている。
ただ言っているだけでは当然なくちくわが大好きなのだ。
そこで、僕には行ってみたいお店があった。【おにやんま】といううどんのお店だ。
(食べログのリンクが貼れない)
ここのちくわ天が絶品という噂はかねがね聞いていた。
普段、周りの人があそこのお店美味しかったよーなどと話しているのには微塵も心を動かされないが、事ちくわ関連に関してはどうも心がときめいてしまう。
しかし、わざわざこれだけを食べにその町へ向かうフットワークの軽さは持ち合わせておらず、朝セブンイレブンで5本入りのちくわを買い、手にはめながら食べることでその欲求をごまかしていた。
しかし、来たるべきしてこの【おにやんま】がある五反田へ向かう用ができ、ついにのれんを跨ぐ日が訪れた。
並んでいたらやめようという意識の低さで、僕は駅を降りその場所へ向う。
時間は午後の2時ぐらいなので、お昼時が終わった今はチャンスだ。
お店の前に到達すると店は満員だが、並んでいない。
迷わず、とり天とちくわ天ぶっかけの食券を購入する。狭い店内はギュウギュウだが、誰もなんの言葉も発せずただがむしゃらに麺を口に運んでいる。
全く清涼感のない滝みてぇだな、心で呟いたと同時に僕の元にもうどんが運ばれてきた。そして、ちくわも。
まずちくわを食べる。
滝沢カレン並みに食レポが下手なので、伝えきれないと思うが、これがうまい。
なんかうまい。
次に麺を食べるとこれもうまい。
なんだろー?なんかうまい。
要するにうまいのだ。
あっという間に完食し、お店を後にする。満たされた脳内の満腹中枢はちくわという好物に出会えた事で喜んでいる。
そして、僕は五反田での用を終え、帰る前にもう一度同じメニューを【おにやんま】で食べて帰った。
それぐらいあれなのだ、なんかうまいのだ。
恙無く飲み込まれて行く、ちくわのお店。
みなさんもぜひに。