think outside the box

たわいもない斜めの視点

マインドフルネスについて書いてみた

先日投稿したランニングの投稿と同様、もう一つ継続してやっていることがある。

それはマインドフルネス瞑想だ。


瞑想と聞くと少し怪しげなスピ系の想像をする方が多いと思う。
実際に僕もそのイメージがあった、、
心を無にしてチャクラを開き精神世界と繋がる的な、、、


だが始めるに辺り瞑想とはどのようなものかを書籍やネットの情報から学んでいく中で、大まかにいうと瞑想とは心の筋トレのようなものだということを理解した。

その辺について今日は書いてみたいと思う。


僕が瞑想に興味を持ったのが、あるネットの記事だった。
そこには所謂サイコパスと言われている人達の脳波と瞑想を長く続けているチベットの修行僧の脳波が同じという記事だった。

同じと言っても猟奇殺人を犯すようなサイコパス性ではなく、単純に不安や恐怖を感じないということだった。
サイコパスの方々は先天的だが修行僧は後天的に瞑想によってその精神を身につけている。

不安や恐怖を全く感じないのは人間という上では問題があるとは思うが強すぎるのも問題になる。用は程度の問題だろう。

現代社会において強すぎる不安はマイナスに働く事が多い気がする。



ネットで「瞑想」「効果」などで検索するとさまざまなメリットが出てくる。
例えば

  1. 集中力、記憶力の向上
  2. ストレス低減
  3. 不安感の低下
  4. 感情コントロールの向上
  5. 免疫の機能向上

など基本脳の機能に直結する内容になっている。


瞑想を実践すると、まず最初に前頭葉大脳辺縁系で小さな変化が起こり始める。
前頭葉は、主に物事を考えたり判断したりする機能を司る、いわば脳の司令塔のような存在。

一方の大脳辺縁系は、扁桃体や海馬などで構成されており、人間の欲求や感情、記憶、自律神経活動などを司る。
瞑想は徐々に海馬の灰白質を増加させ、集中力や記憶力をアップさせる。また、瞑想は扁桃体を縮小させることもわかっている。
扁桃体が大きくなると今まで普通にみて何も感じなかったものに不安や恐怖を感じてしまう。

これは研究でわかっていることで明確に瞑想がただのスピリチュアルではなく研究結果に基づいた方法だということがわかる。


瞑想にも種類があり、【サマタ瞑想】【ヴィパッサナー瞑想】【マインドフルネス瞑想】
などが一般的だと思う。
このうちマインドフルネス瞑想はスティーブジョブスも実践していて近年Googleなども社員に取り入れたことで有名になった。

僕が実践しているのもこのマインドフルネス瞑想で、マインドフルネスとは一言で言うと「今ここに気づくこと」。

自分の思考を評価せず、囚われないでただ観ること。


人の悩みや考えはほぼ過去と未来に起因しているらしい。
あの時〜しておけば、、あの人のあの一言、、
この先どうすれば、、、

思考は反芻を繰り返しぐるぐると右脳と左脳を右往左往する。

だがその思考を『今』にだけ向ければ余計な思考から解放され目の前に起こっていることに集中することができる。

過去の事象は変えれないし、未来は今の一瞬の積み重ねだ。
そして今に集中して未来が良いものになっていけば自ずと過去の記憶だけは有益なものに書き変わっていく。


僕は今この本をベースに瞑想をしている。



ジョン.カバットジンさんというMBSRというマインドフルネス瞑想を最初に提唱した方の本。


毎日大体朝20分、夜寝る前に15分の瞑想をしている。

たぶん瞑想のやり方としてみなさんが思い浮かべるのは座禅を組みひたすらに無になって何も考えないようにする、、みたいな方法だと思う。
僕も最初はそうだと思っていた。

大まかにはそうなのだが、人間何も考えないということはほんとに難しい。
むしろ無理なんではないかと思う。現代社会において普通に仕事していればいくらでも悩みはあるだろうし、ネットからの情報量も多いし、聞いている音楽や、読みかけの本の内容や、さっき食べた夕飯の内容や、週末の予定など無限に思考が湧き起こってくる。

だからますばその思考に気づく事から始める。
スタートは呼吸に集中する。
しばらく呼吸に意識を向けていると、別の所から違う思考が湧いてくる。
そして気づいてあげる。今こんな事考えたなと。
そしたらその思考をそのままにしてまた呼吸に意識を戻す。
そうするとまた違う思考が湧いてくる。
またその思考に気づいてあげて手放し呼吸に意識を戻す。
これをひたすら繰り返す。

最初はこれだけの事が中々辛い。思考に持っていかれず呼吸に意識を戻すのが割と億劫になる。

しっかり気を張っていないと意識を呼吸に戻せず思考と一体化してしまう。
呼吸をしながら全身の力を抜いて、でも意識を持っていかれないように注意を保つという緊張とリラックスのメドローアみたいな状態なのだ。

最初に瞑想とは心の筋トレのようなものと書いたが、まさに注意集中力を鍛えるトレーニングなのだ。

その結果先に書いたような脳の様々な部分が強化されいろいろなメリットを受諾できる。



僕が一年半瞑想を続けて来て一番感じるのは自分を客観的に見るようになった事だ。
いい事も悪いこともその思考とフュージョンせず切り離して考えることが出来る。
毎日仕事していれば当然イライラすることもある。体の状態や気分のバイオリズムは誰にもあることだ。
だが今はイライラしてもイライラしている自分を見ることが出来る。そうすることでそれは意味のない事に気づける。

先に書いたようなサイコパス的思考の領域にはまだ到底及ばない。
そしてそんな事も期待していない。
でもちょっとでも感情のコントロールができて集中力が増し、日々の《今》に焦点を当てる事が出来るならそれは大いにやる意味がある。


今に集中しようというありふれた言葉は実は本質を捉えている。

そして続ける事自体が勝負なのだ。