think outside the box

たわいもない斜めの視点

金沢日記

たまに同じ場所や物の情報が一度に集まってくることがある。
意図せずして、同じ話しをいろんな角度から聞ける時。
そうすると、その場所が気になってくる。自分で調べ始める。向かうのルーティンである。

今回の一人旅は北陸、
    【金沢】

古都と称される歴史のある町。
有名なのは、
4.茶屋街
5.近江町市場

あたり。




金沢駅

世界で最も美しい駅14にも選出されているのこの駅。 

のっけからテンションが上がってくる。
しかし金沢という街に筆者には不安材料がいくつかある。

金沢といえば魚が美味いところ。
新鮮な魚介を旅の醍醐味にこの街を訪れる人は少なくないはず。

筆者が1番嫌いな食べ物は【魚】である。
刺身なんてもってのほか。
今まで寿司に行ったことはありません。

魚を食べない金沢なんて安西先生のいない湘北。
そう思った人もいるかもしれません。

逆転の発想からまず、朝の市場を訪れてみた。カニやのどぐろなどが並び磯の香りが充満している。
ガイドブックを見るとここでの所要時間は約一時間と記されている。
筆者の滞在時間は約10分である。
無理でした。

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金沢カレー美味しい。

二つ目の不安要素は雨である。
北陸は雨が多い。
筆者は雨と傘が嫌いである。

この日も朝からずっと雨。むしろみぞれ。
しかし、旅行に傘など持っていかない。
イタリア人ばりに傘なしで歩を進める。
全面戦争が始まる。必要な攻撃は着実に体を蝕んでいく。手足の感覚を奪い、視界を奪い、気持ちが折れるのを誘ってくる。
周りの観光者達も不思議な眼差しを僕に向ける。
限界が来た。この対戦は僕の負けです。
不甲斐ない気持ちで傘を買った。

そして雨が止んだ。

その後その日雨が降る事はなかった。
安西先生は言っていた。
諦めたらそこで試合終了だと。

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しかし、雨の恩恵もあった。
小雨のちらつく兼六園の景色は素晴らしく、茶屋街の街並みも古き良き時代を思い起こす素晴らしい外観。

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そして本領発揮は夜。
ポツンポツンと等間隔に見えるオレンジの光が幻想的な様相を呈している。
人もまばらな夜の街で、【千と千尋の神隠し】の冒頭のシーンの様な感覚が味わえる。

雨も降ってたし、魚も食べなかったけど、十分に余りある魅力を発揮してくれた金沢という街でした。