【本から読み解く自己遍歴】①
ここ最近は自分の状態というものを意識している。
根本的な性格や考え方はそう変わるものでもなく、幹ではなくて枝を意識しているいという感じ。
季節や今の環境、会う人によって花の咲き方や枝の伸び方、表情は変わっていく。
僕は基本的な物の影響を受けやすい。
いい言い方をすれば感受性が高いのだと思う。電波は常にwifiだ、。
だから、今まで様々な自分を見てきた。
本から影響を受けることが多く、10代の頃は小説や歴史上の偉人伝などを読み漁っていたが、二十代前半はあまり本を読む時間がなかったので、後半ぐらいから本格的に読み始めた。
その時によく読んでいたのが所謂、【スピリチュアル系】だ。
- 作者: ロンダ・バーン,山川紘矢,山川亜希子,佐野美代子
- 出版社/メーカー: 角川書店
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当時を思い出すと、まーあれだ、病んでたね。
割と忙し目の職場で、売り上げを上げなきゃいけないプレッシャーと家庭の問題やらで、あまり余裕がなかった。
もともと仏教的な考えが好きだったのもあり、みるみる勘違いスピリチュアル野郎になっていった。
この【ザ、シークレット】に代表される考え方が引き寄せの法則だ。
まずは欲しいものをひたすらに願う。潜在意識の奥底に訴えかける。そうすれば、欲しいものを引き寄せることができると。
病んでいた当時の僕にとっては金言の数々で、生活はまるで修行中の雲水のように質素な生活で、ただひたすらに自分の成功を願っていた。
そう、ただ願うだけ。
当時の僕の様子を元彼女に聞いてみたところこんな感じだった。
「ほんとに気持ちわるかったよ」
しかし、そこから派生して心理学やライフハック系の本も読み始め、今まで何も考えずにただ目の前の事をこなしていた生活から、なんとなく一本の筋が通る。
利他の精神を大事にし、その時の職場ではさながら相談役のような立ち位置になっていて、後輩からは絶対的な支持を集めていた(と勝手に思っている)。
いわゆる、【いい人】だった。
※
デールカーネギーやピータードラッカー、ナポレオンヒル、本田健、神田昌典etc...
などの著名な本。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)
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次のフェーズに突入した僕は、次第に人ではなくまずは自分を高めなくては!という意識高い系モードに入って行く。
先に書いた職場を卒業し、そのタイミングで【いい人】に矛盾を感じ始めていた。
だれの為のいい人なのだろう?
確かに人にいろんな事を相談されたり、頼られたりするのは嬉しい事ではある。
でも、結局それは他人にいい人と思われたいが故の行動であって本心ではないのではないかと。
それぐらいの時期から、他人の目をあまり気にしないようにした。
クリスマスに一人でケンタッキーでチキンが買えるようになった。
すると自然にいい人ではなくなっていく。自分の意見をしっかりと言えるようになる。
本来の自分というものの構築段階だ。
しかし、弊害もあった。なまじ成功者の本を読み漁っていたために、本を読んでいない人を見下し始めたのだ。
そこで学んだ、新しい小難しい言葉をあえて使い、俺は君たちとは違うんだよ!と身勝手な優越感を感じていた。
その時の様子を元彼女に聞いてみたところこんな感じだった。
「ほんとめんどくさかったよ」
意識は高いが、アウトプットは何もない。
でも、本業の仕事はしっかりやっていたと思うし、それなりに努力はしていた。
自信はあるけど、思うような結果がついてこない。
知識はあるけど、体験がない。
それぐらいから、感じ始めた。
【人は人、自分は自分】
人の成功法則はその人のものであって自分のものではない。
確かに歴史や偉人から学ぶ事は沢山ある。歴史が物語ることや、どういう思考が成功に繋がるのか。それを試算する事は有意義な時間だ。
ただ、それだけでは満たされないなにかがある。
それは自分が何をしたいかだ。
そしてそれを行動に移しているのか。
※
そこで強烈にハマったのが【岡本太郎】だ。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)
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世代が若干上なので、リアルタイムでは見ていたようないないような感じではあるが、何かをきっかけに上の書籍を手にとった。
読み始めるとその圧倒的なパワーと熱量に一瞬にして虜にされてしまった。
内側からこみ上げる何かを感じずにはいられなかった。
電車で読んでいる時には、5分に一回ぐらい感銘を受けた言葉に天を仰ぎ、その度に前に立っている人と目が合っていた。
さぞ気持ち悪かっただろう。
そして、勢いに任せて大阪まで太陽の塔を見にいき、向ケ丘遊園にある美術館に足を運び、他の書籍も買い漁った。
この時の僕はさぞ暑苦しかったはすだ。
その時様子を元彼女に聞いてみたところこんな感じだった。
「マジでウザかったよ」
続く、、、