think outside the box

たわいもない斜めの視点

たまには泣くのも悪くない。

最近年をとったなーと感じる事が一つある。

 

基本的にまだ自分の事は全然若いと思っていて、好きな食べ物はお肉とかハンバーグとかワンタンとかだし、カラオケもまだ最近の歌もちょこちょこ歌えるし、初めて会った若い女の子に年齢聞かれたら6歳ぐらいサバ読んだりしている。

 

しかし、最近以上に涙脆いのだ。

 

先日、近くのスーパー銭湯でサウナに入っていた時の事。サウナには大体テレビが設置してある。そこでは女子高校生のサッカーの試合が放映されていた。

サッカーの事は詳しくないのでよくわからないが、たぶん野球で言うと甲子園的なものだろう。

そこで試合している学校名も知らないし、選手も知らない。なんで試合してるのかも知らないし、おまけに今でもサッカー選手といえばカズだし。

 

そんな状況下の中で他にやることもないので、たかだか10分位テレビを眺めていた。

しかし、そこで放映されていたのは紛れもない青春と努力と汗と涙のせめぎ合いだった。

この試合で負けたら最後の子、3年間姉妹で同じチームに所属し、この試合の後はお互い別々のチームに入る事が決まっている二人、その二人をずっと支えてきたお母さんのコメント。

どちらのチームに点が入っても複雑な気持ちになる俺の感情。

気付けば目頭が熱くなり、頬を涙が伝っていた。汗だと思った。いや、思いたかった。生粋のサイコでマッドな野郎の俺がこんな事ごときで泣く訳がない。

しかし、あれは紛れもない涙だった。

 

 

はじめてのおつかい

 

基本的に今はほとんどテレビは見ていない。家にあるにはあるが殆どつけてない。

しかし、先日割と早く仕事から帰り暇だったので何気なしにテレビをつけた。その時放映していたのがはじめてのおつかいだ。

明らかに泣かせにかかってるこの番組は昔はあまり好きではなかった。

出演してる芸能人がこぞって涙を流し感動を誘って視聴率上げようとする意図が感じられ過ぎて、マッド野郎な俺はハナから見下していた。

しかし、なんとなく気になってしばらく見ているとそこには親子の愛と兄妹の絆、近隣の住民の優しさ、そして普段は見えない子供の成長が映し出されていた。

これはもう最初から疑いようのない程泣いていた。涙が頬伝うLevelではなく、号泣。間違いなく泣いていた。うどんを啜りながら泣いていた。

 

その時の子供が呟いていたセリフが今も頭を離れない。

姉妹で買い物に出掛け重い荷物を抱えながら、子供には長い距離であろう2キロを歩いて帰っていた。

帰りは雨が降り出し、荷物を持っているのもあり体力も限界に近そうだった。

ラスト100メートルぐらいで転んでしまい、気持ちが折れかかった。

でもそこで立ち上がり、

「がんばってる方がえらいんだ」

と、自分を鼓舞して歩き始めた。この言葉は母親が何かある度言い聞かせていた言葉らしい。

そしてしっかりと自分の足でゴールした。

 

子供の成長というのは本当に早くて著しい。目の届かない所で色んなものを吸収しているし、考えいる。

親の背中を見て育つ。この言葉通り自分が子供に何を教え、何を見せられているかで子供の成長度合が大きく変わるのだ。

それを踏まえて自分も絶えず成長し、よい環境で育てなければと思わされた。

 

あ、俺子供まだいないわ。